| ところで前回のキャプテンの話で入れようと思いつつ忘れていたことが。ＣＤドラマ２の没企画、キャプテンの持ってきた脚本ですが、どんなんやとふと考えまして。なんとなく思うのですが、ホントにキャプテンしか出てないんじゃないかなあ（笑）全編、キャプテンシャークが戦ってるんですよいろんな武器を使って。それって戦闘シーンしかないとも言いますが。船長さんをワザワザ出してくれるような気遣いはない人だと、ふと思いました。 ゴルドランを途中から見始めてひとつ不思議だったのが、主人公たち三人組がワルターを呼ぶ時の言い方です。この人はワルターって言うんだよね？でも主人公たちって「ワルタ」って呼んでないか？と、ゆー。お子たちが言っているのが「悪太」だったと知ったのは、以前のビデオを見てからです（笑）名乗ったらソッコー渾名つけられちゃったんだね。 で、まあ、いきなり「悪太」を渾名をつけられたワルター王子さまは、パワーストーン探索をやってる期間中お子たちとバトルしてるというか、遊ばれてるというか、イジメられてるというか（笑）ふつうに負ける分には悪役として問題ないような気がしますが、結構タクヤたちにヒドい目に遭わされてましたねえ…（しみじみ） 先頭に立って悪太を苛めてたのはタクヤだと思います！だって＃２０の例のホコ天さらしもので、カズキにもダイにもナイショであの場面ビデオ録画してたのってタクヤだし。挙げ句テレビ局に投稿して一人で10万せしめようとしたし。誘拐監禁強制結婚式の時も、タクヤが一番楽しそうだと、他ならぬ悪太にツッコまれてたし。 ＃２５でみんなで猫になった話のラストを見ると、今回だけは共同戦線だったけど次からは敵だ！と言い合ってるタクヤと悪太の二人。ハタから見てると微笑ましいですけど、悪太は大人げなさすぎですな。いや、いつも大人げないけど。資質がああだったとはいえ、どうお育てしたらああなるのかちょっと育児日記を伺ってみたいです…一見過保護に見えてカーネルさん、若君にリバイバロンを調達して（＃３１）シリアスと対決させるために送り出すのは躊躇全くないんだよな。メカ戦闘で死にやしないとわかっているからなのか。 話がそれました。カーネルじゃなくてお子たちの話。 タクヤにとって悪太はオモシロい遊び相手だったと思いますが、カズキとダイとでは、なんか温度差を感じます。ダイは無人島サバイバル話で悪太について「世の中に本当に悪いヒトなんかいない」というように言いますが、ダイは後にシリアスくんについても同じような認識だから、博愛主義なんじゃないでしょうか。「世の中に悪いヒトがいない」というのと「悪太が悪いヒトではない」というのは別物ですから。ダイはそう言う論理。 対して、カズキはシビアだと思います（笑）＃３９の「驚異の新合体技」で、シリアスのところからワクチン取ってこようとダッシュで姿を消したイーザック船長さんのことを「どーせ怖くなって逃げ出したんだろ」だもんな。すごいシビア。そういえば、＃３０で傷心の悪太を追いかけてフェリー船上で見つけた時の三人の台詞はそれぞれタクヤ「オイラお前と戦うつもりはない！」ダイ「もう帰るトコないんでしょ？」カズキ「悪いようにはしねえから！」それぞれらしい台詞だなあと思いますが、カズキの言い分ってリアリストだよね。＃２９のラストの「月並みだけど言葉がないな」というコメントも、こんなリアリストでシビアな人に言われると余計切実な感じです。 で、三人の中でも真ん中に立って悪太と真っ向勝負（っていうのか？悪太が遊ばれてる気もしますけど）してたタクヤなんですが、そこはそれ主人公、押さえるところは押さえています。＃３０のラストで悪太に声をかけたのは実質三人でも、＃３１のラストで、行方知れずになった悪太を案じるシャランラに声をかけたのはタクヤだもんなー。 タクヤの悪太についての認識って「バカでマヌケな奴でからかいがいがある」ってなもんだったんだと思いますが（…小学生にこんなこと思われてるハタチってのもどうかと…）まさかその悪太が勇者たちを返してくれるとは思ってなかったんじゃないでしょうか。＃３０で、シリアスがデスギャリガンで登場し、パワーストーンを渡すよう兄に迫った時、ワルターは最初、パワーストーンを差し出しそうでしたからね。そんなワルターにタクヤたちは訴える。ドランは友達だから、悪い奴に渡すなと。 そのお子たちの前でワルターは復活の呪文を唱え勇者を復活させる。そして「主として命じる」と悪太が言った瞬間、タクヤ泣いちゃうんですよね。三人の中で一番クソ生意気で一番小賢しかったタクヤが。（…ごめんタクヤ…でも可愛いと思います子供らしくて） 悪太が勇者達に何を命じるのかと思ったんでしょーか。普通に行くと皆蹴散らして自分だけ逃げようとすると思うんだが、まさかまさかで、悪太はドランたちをタクヤたち三人に返してくれた。それも「どーだ！」って顔で。泣いちゃってるタクヤと対照的。シリアスを撤退させた後、カーネルに向かって「これでいいのだ」と言っている、悪太のなんとも言えない表情を後で見ちゃうと、この時の自信たっぷりというか不敵な表情でタクヤたちに応えた悪太ってやっぱちゃんとオトナで王子サマだー、と思いました。 この事件を経てタクヤたちは悪太と和解するわけですが、今まではどうこうとお互い言わないところがイイなあ。表面上は非常にドライ。今まではどうこう、っていうのはカズキが＃３１で「先週まで悪役だったくせに！」って言うんだけど（笑）それは言ってることにならないっていうか、今までのことを「先週まで悪役だったくせに」の一言ですませちゃうところがゴルドランの友情ものなんだと思います。 そんでもってワルターは宇宙編でイーザック船長として戻ってくるわけですが。ところでタクヤは＃３９でイーザック船長に「なんとかしろお！」って詰め寄ったけど（※なんとかアドベンジャーを元に戻せと）…イーザック船長もとい悪太になんとか出来ると思っていたのでしょうか…？まあ勢いで突っかかってみただけだと思いますが（酷） 話が進んでクライマックス展開、心を閉ざしたシリアスを前にして、ワルターはかつての自分を語るわけですが。だからあんたホントにそんな過去だったのか？とは思うんですけど（しつこい）、「お子たちに出会って自分は救われた」というような部分はまぎれもない真実だと思います。タクヤたち三人に勇者を返したのはワルター自身の決断だけど、その後、なにも言わずなんの屈託もなく押しつけがましくもなく「お前も一緒にチョラモンマに来てくれるよな？」とワルターを受け入れてくれたのがお子たちだったから。悪太がホントに救われたのはあの瞬間だったと思うので。 で、＃４７後半、タクヤたち三人はグレートゴルドランでシリアスのもとへ突入する。その時悪太がモニタ越しにお子たちに言う。「タクヤ、弟を頼む」と。タクヤは「わかった」と応えて、グレートゴルドランはサイバーデスギャリガンに突っ込む。 いやあこれ本当に「お子たち」じゃなかったんだね。「タクヤ」なのかー、とちょっと思いました。悪太にとってはタクヤだったのかな、となんとなく思いました。そこだけなんですけど。タクヤと悪太って、地球編では一番角突き合わせて毎回やりあってたのにね。だからこそ、なのか。なにを書いてるのか自分でもよーわからんのですが。 それを見ると、そーいやお子たちもそれぞれ独立した人格なわけで、悪太に対する態度も温度差があるんかなーと。というのが上の方で延々書いてた奴です。 脚本の川崎先生と言えばＣＤドラマ２の「死神の逆位置」のラストで1回だけワルターがシャークのことをキャプテンって呼んじゃうとこがあるんですけど。それまでずーーっとみんなキャプテンシャークのことは「シャーク」って呼んでたのに、最後だけ「キャプテン」って言うんですねワルターが。なんだろう？と当時、思いました。歯痛の熱で（ＣＤドラマより）間違ってしまったのか（失礼）それともワザとそうしたのか。まあたいしたことじゃないんでしょーけど、呼び方ってつい気にしちゃうモンで。例えばレ・ミゼラブルでジャベール警部がジャン・バルジャンをもうお前呼ばわりはしなかった、みたいに、呼称の変化って気になってしまうんで（つーかその喩えもどうなのよ） |